東洋医学の基本原理は、「気」「血」「水」
読み方は、「き」「けつ」「すい」です。
「気」は、気力とか気合などのエネルギー
「血」は、血液
「水」は、水分
これら、3つがうまく体の中をめぐっていれば、健康。
これらが、何らかの理由で、
流れが悪くなったり(滞る)、少なくなったり、増えすぎたりすると、
体は悪い状態になると考えています。
女子は、
この中の特に、「血」との関わりが密接です。
女性と男性の最大の違いは、
生殖器の違いです。
女性には、女性生殖器
男性には、男性生殖器がついていて、
そこから、男性ホルモンと女性ホルモンが分泌されています。
いずれも、子孫繁栄のために存在しており、
女性には、子孫をお腹で育てる機能が備わっています。
思春期になると、女性は、初潮を迎え、それから、
月に1度生理(月経)がきます。
女性の、生理とは、子孫繁栄活動の一環です。
思春期を迎えてから女性は、
常に、子孫繁栄のための準備をしています。
「血」を子宮に集めて、男性の精子を待ちます。
そして、排卵した卵子と精子が受精すれば、
そのまま、その子宮に集めた「血」で、赤ちゃんを育てていきます。
でも、その時、精子と出会えなかったら、その「血は」必要ないので、
体外へ放出します。
これが「生理」です。
スポンサーサイト
この様に、女子は、1ケ月の間に、
「血」を子宮に集めたり、外に出したりを繰り返しています。
これは、男性にはないメカニズムです。
故に、「血」の流れが悪かったりすると、
ひと月の間に、移動を繰り返しているメカニズムが狂います。
また、生理で一旦、「血」を外にだしますので、
一時的に、血が少し少ない状態にもなります。
また、これらは、女性ホルモンの
指令により行われているのですが、この女性ホルモンも
血液中に存在しています。
なので、血の流れが非常に重要となります。
このように、
女子と「血」の関わりは密接で、
ほとんどの不調はここに原因があるといっても過言ではありません。
血が、少なくなる「血虚」(けっきょ)や
血がドロついて、流れが悪くなる「瘀血」(おけつ)などが
生じ血流が悪くなると、体調が悪化していきます。
なので、「血」の流れを整えることを、治療としている、鍼灸は、
女性の体質によりマッチ治療であることがわかります。
女性には、鍼が一番と言われる所以です。
女性は、生まれてから成長するにしたがって
この血の流れがより重要になってきます。
次は、そんな女性の一生で
はりが非常に役立つ時期がありますので
そちらをみていきましょう。
「女子の一生と鍼」ページに進む
では、実際、鍼灸を受けるには
スポンサーサイト